こんにちは、店長です。



先日、お客さんから


茶をもらいました。



「気をつかわなくていいのに」

「ありがとう」




「だってお金は受け取ってくれないでしょ?」

「これなら大丈夫だろうと思って」



嬉しかったです。






茶がうめえです。

ほっとしました。



茶が身に沁みたんです。



久々に茶を飲んだ気がするけど

なんでこんなに美味しいんだって

ボケーっと考えてたら



僕にとってのお茶は


ほとんど知っている人だなと



茶を飲んでいると知っている人の

顔が思い浮かびます



その人だから

あのときだから

出されるもの、もらうもの

なんでもいいんだけど

嬉しいし、美味しく感じ

記憶に残ります

人間単純です



この

ブドウシリーズ

もそうだけど


記憶に残っているものって

良識があって

嬉しい

楽しい

悲しい

辛い

がいつもあります








18歳、上京する直前に、

しばらく会ってなかったばあちゃんが
急に亡くなったことを

新聞で知り、5分後にはばあちゃん家に自転車かっ飛ばしていました。



ばあちゃん家に着くなり

「なんで言ってくれなかったんだよ!」

と息を切らした状態で興奮気味



じいちゃん

「まあ座りなさい」

興奮する気持ちのやりどころに
やきもきしていると

そっと緑色の濁った
あたたかい茶を出されました



茶をすすりながらじいちゃんの

次の言葉に神経を集中




「それどころじゃなかった」



いつも通りのじいちゃんなのに

いつも通りじゃないじいちゃん



部屋中に

ほのかに線香の香り




僕は茶をおかわりしていました


18歳の僕は

最後の濁った苦いところを

何度も飲み干して

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